拡散接合技術

拡散接合とは

接合の歴史は、エジプトのツタンカーメン王の黄金のマスクから始まりました。このマスクは金細工で熱圧着して組み立てられています。日本では、日本刀を作る技術として、木炭を燃焼させ、材料が酸化しない還元ガスの中で加熱して、金合金や鉄合金 を溶融することなく、鍛接して接合して日本刀を作っています。
歴史の中で進化を繰り返し接合、加工技術が進歩してきました。現在では多くの接合技術が存在し、用途に合わせて接合方法が採用されています。その中の1つの接合方法として拡散接合(熱圧着)がございます。
母材を溶融させない熱圧着、固相接合とも呼ばれている。

JIS規格

「拡散接合(Diffusion Bonding)母材を密着させ、母材の融点以下の温度条件で、塑性変形を出来るだけ生じない程度に加圧して、接合面間に生じる原子の拡散を利用して接合する方法。」

メリット

  1. 付き合わせた面全体を強固に接合する
  2. 母材を溶融させない
  3. 異種材の接合が可能
  4. 精密な接合が可能
  5. 接合する事で中空構造、通常の加工では困難な構造、形状の製作が可能となる。

拡散接合技術の使用用途

複合材、金型部品、中空部品、半導体製造治具、電子機器部品、フィルター、熱交換器関連、燃料電池関連部品、ヒートシンク、冷却プレート

金属固体接合(拡散接合)技術紹介

モールズアクト工法(特許取得済)
モールズアクト(モグラの仕業)工法は拡散接合技術と独自の技術(CORE-X)によって確立された従来の金属加工の常識を変える工法です。例えば下のイメージ画のように、これまで加工不可能とされた金型の冷却、内部冷却流路の加工が可能となりました。 製品形状に沿った自由度の高い熱交換(冷却)流路配置する事によって、高精度、高品質、高生産性を実現致します。各成形金型の熱交換流路、マニホールド、熱交換プレート等、様々な分野での技術開発や新しい商品開発のご支援も致します。
接合構造

金属固体接合(拡散接合)技術の特徴

  1. 金属、非鉄金属を高強度に接合
  2. 接合面全体を高強度に接合
  3. 材質の特性を失わせない
  4. 接合加工処理後の加工や熱処理は従来通り可能です
  5. 多段接合可能
  6. 異材質の接合可能

接合強度

金属を高強度に接合!金属加工の常識を変える

合金工具鋼 接合体

(プラ型用鋼も可能)
Φ5の場合の切り出し接合試験片
厚さ2mmの場合の切り出し接合試験片

合金工具鋼 + Cu 接合体

Φ5の場合の切り出し接合試験片
厚さ2mmの場合の切り出し接合試験片

曲げ試験

合金工具鋼 接合体
合金工具鋼 + Cu 接合体